保育士辞めたいの私だ

Suicide Outreach ~保育園という『戦場』で傷つき、生き残り、うつや悩みで辞めたい現役保育士を救済するブログ~

【夜間保育って?】預かり時間から働く保育士の給料まで徹底調査!

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夜間保育(深夜保育)という言葉を知っていますか?

近年、働き方の多様化により、保育施設に求められる利用時間も複雑に、そして多様化しています。

そんな中でも、深夜にお仕事をしている家庭というのがあります。

この家庭に代わって深夜の保育を行うのが夜間保育(深夜保育)なんですね。

そこで今回は、一部の家庭にはなくてはならない大切な存在である夜間保育(深夜保育)について、その実態を詳しくご紹介します。

 

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f:id:outreachhoiku:20170526095244j:plain著者:きょう /岡山県/30代後半女性/保育士歴9年

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夜間保育の預かり時間

日中に行う保育では、大体利用時間が7時から19時までという所が一般的ですよね。

一方で今回フォーカスする夜間保育(深夜保育)では、基本的に預かり時間は18時~22時という時間設定がされている所が多いです。

しかし、最近では家庭状況が複雑になってきていますので、24時間体制で保育を行う施設もありますし、もっと遅い時間、例えば22時から深夜2時までという利用時間もあります。

 

夜間託児所では子どもはどう過ごす?

子どもたちの過ごし方は、夜間保育(深夜保育)も通常保育と大きな違いはありません。

主に、子どもたちみんなで保護者が迎えに来るまで一緒に待ちます。

しかし、夜間の時間なので園庭で遊んだりといったことはできず、体を休めることー例えば、入浴・睡眠・休憩の時間が中心となっています。

利用時間によっては夕飯を一緒に食べるということもあるでしょう。そこでは一応、身体的な育ちのサポートをしますが、子どもはやはり保護者がいない寂しさを感じています。ですので心のケアを行うと共に、子どもと寄り添うということが一番の目的になるんですね。

利用年齢は施設によって様々で、小学校6年生までを対象にしている施設も珍しくありません。

 

夜間託児所で働く保育士の、仕事内容と給料

子どもの活動と共に、保育士の仕事内容は一体どんなものになっているのかというと、メインは排泄や睡眠のサポートといったことになります。

一緒に排泄の練習をしたり、眠たくなれば眠ったりして一日の疲れを癒します。

夜間保育(深夜保育)を利用しているからといって子どもたちは日中、何もせずに過ごすということはありませんよね。なので、明日の活動に支障のない程度で室内の活動を楽しみ、休憩をしていくんです。

本当に精神的な安定を保つことができるような仕事内容になっています。

夜間保育で働くとお給料はどうなっているのかというと、実は、普通の保育施設で働くよりも、高いお給料をもらえるというのがほとんどです。

それもそのはず、夜間に仕事をすることになりますので、夜間手当がつきますよね。そのお給料は大体23万円~30万円前後で、体力的に自信がありお昼になんの予定もないという人には魅力的な仕事かもしれません。

しかし、その分デメリットもあるにはあります。それは夜間保育の子どもの急な体調の変化が怖いということです。

子どもは熱、特に高熱を出しやすいものです。この時、夜間に発熱してしまうとその子どもに対応しなければいけません。

日中の保育時間なら同じ施設で働く看護師さんや、ベテラン保育士に指示を仰げますが夜間保育になるとそうとも限りません。自分で判断して子どもの状況や命を預かる仕事なので、プレッシャーは大きいですね。

 

パートの募集もある?無資格でも働ける?

夜間保育(深夜保育)を行う場合、資格は何が必要かというと「保育士」の資格だけで十分なんです。他に何か特別な資格というのは必要ありません。

このため、託児所は正規職員だけではなく、パート職員を募集している場合もあります。

もちろんパート職員でも時給は昼間の通常保育園より高いことが多く、人によっては通常保育で働くよりも負担が少ない職場になっているんです。

しかし、夜間保育(深夜保育)の人数定員は20名までと決まっています。緊急時の対応のことも考え、大体が2人体制で勤務していますので、背負う責任は大きくなるかもしれません。

また子どもが就寝している間も当然ですが保育士は勤務中になります。ここでは睡眠のチェックなどを行わなくてはいけないからです。

過去、ベビーホテルなどで乳幼児の死亡事故などもあったことから、睡眠チェックというのは厳しく、どの施設でも設けています。

 

逆に、保育士資格を持っているのは園長や施設長だけで、後の職員はアルバイトや無資格の人ばかり、という施設は注意しなくてはいけません。もしかするとあなたの肩の上に大きな責任がのしかかる、とも限らないからです。

 

夜間託児所ならではのメリット・働く魅力

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大きな責任も伴う夜間保育(深夜保育)ですが、通常保育では味わうことのできない大きなメリットや働く魅力もあります。それは、先ほどご紹介したお給料のUP以外にも

・スキルアップ

・日中に比べると静の活動が多い

・日中の時間を有効活用できる

といった点が保育士さんに人気のポイントになっているようです。

通常保育では決して触れ合うことのできない、子どもたちとの夜間の関わりというのはあなたを必ずスキルアップさせてくれます。

例えば子どもの夜泣きや、入浴のサポートというのは通常保育ではほとんどありませんよね。

気力や体力が必要な職場ではありますが、それ以上にあなたのスキルは磨かれます。夜泣きをしている子どもを前に何度も何度もあやすことで、子どもへの関わりのスキルアップが期待できます。

このように、保育士として培っていきたいものが磨かれるのです。また、静の活動が多いので眠れないということを除けば比較的、体力的にも楽になるでしょう。

もちろん眠くて眠くて仕方がないという人には向いていない職場ではありますが。夜、働くということで日中の時間を有効活用できるというのも嬉しいところです。

間は働き、日中は自分磨きのために時間を使うという人もたくさんいます。

何よりも、お給料が高いということもあって夜間保育での勤務は人気が高まりつつある働き方なんですよ。

 

まとめ

難しいように感じる「夜間保育(深夜保育)」ですが、何も難しいことはありません。むしろ、夜間保育で働くと言うのは至ってシンプルです。

子どもと寄り添い、心の安定をはかるということを一番に考えて次の日の活動に期待を持って過ごすことです保護者がいないという寂しさを埋めることは難しいですが、軽くさせることはできます。それが夜間保育の大きな役割なんです。

夜間保育で働くには、子どもの病気の事を熟知しておくなど覚悟が必要になりますが、スキルアップや賃金アップなど、とても魅力的な働き方です。

興味があるのでしたら、一度、検討してみてはいかがでしょうか?

※『私、保育士辞めたい。』は、すべての記事が保育士経験者や、現役の保育士によって書かれています。実体験を元にした、保育の現場の声が、一人でも多くの方にお届けできればと願っております。