【保育士の結婚事情】プロポーズされた保育士によくある悩みに答えます
将来の夢はお嫁さん!なんて大人になって堂々と言える人は少ないでしょう。
しかし、保育士だって恋愛もすれば自分の家庭を築きたいと思うことも当然です。
なんせ保育士だって、普通の女の子なんですから。
でも見事、運命の人が見つかって結婚が決まったとしても、保育士には保育士なりの悩みがたくさんあるんです。
そこで今回は、保育士として結婚退職を経験した私が、結婚を考える保育士によくある悩みにズバ!っとお答えします。
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著者:きょう /岡山県/30代後半女性/保育士歴9年
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保育士の結婚は何年目が多い?
あなたの周りを見てください。保育士さんで結婚している人の割合はどうなっていますか?
きっと半分半分という保育施設が多いのではないでしょうか?
保育士の中では、10年目までに結婚する人が多いのです。
さらに詳しく分けてみると保育士歴7年目がピークでしょう。
保育士として学校を卒業して、働き始めると大体10年目には30歳になる保育士さんがほとんどです。このため、30歳になるまでに結婚を決める、という人が多いんですね。
この場合の結婚のパターンは、
・学生時代からの付き合いを続けて3年目ぐらいに結婚
・働き始めてから付き合い、5年目ぐらいに結婚
・付き合って1年経った頃、勤続7年目で結婚
といった感じが多いんですね。
保育士さんは「お嫁さんにしたい職業」の上位をいつも獲得しているのですが、実際の結婚率は低いというデータがあります。
また、勤続10年以上となるともっと結婚率は低くなり、ベテランになればなるほど結婚からは遠ざかってしまうという悲しい結果にあります。
あなたの周りの保育士さんたちも、結婚していない先輩保育士さんは意外といませんか?実はそれも仕方のないことで、これには保育士さんの仕事の忙しさが一番関係しています。
出会ったり、付き合っても仕事が忙しくデートができない、タイミングが合わない、となると男性はなかなか次のステップに踏み出せないんですね。
なので、辛いようですがいわゆるシンデレラ症候群、「他にもっといい素敵な王子様がいるはず!」という考えは捨てて、目の前の彼氏をとにかく大切にするのが結婚への一番の近道です。
1年で最適な結婚の時期って?避けたほうがいい時期は?
結婚にはタイミングが必要よ!とよく言われると思います。
確かに2人のタイミングがばっちり合わないと結婚への踏み切りは悪くなるでしょう。
しかしそれだけではなく、保育士さんは結婚をする時期というのも見極めなくてはいけないんです。
そこには保育園での行事も関係してきますし、クラス運営ももちろん関係します。
また保育士さんは横のつながりがとても重要な職場ですよね。あなた1人でできる仕事はいくつかあっても最後の最後には、他の同僚の保育士さんたちの協力が必要になることがほとんどです。
そこで、無用な争いを避けるためにも、保育士のなかでは結婚をしてもいい時期が暗黙の了解のように存在します。
では、結婚式を行う最適なタイミングはいつかというと
・6月
・11月
がベストです。
大きな行事の前は準備で大忙しになるので、行事が終わったばかりで次の行事の準備が忙しくなる前が、最適なタイミングになるんです。
というのも、結婚式にはきっと同僚や園長先生に参列してもらいますよね。
運動会の準備で忙しい時期に他人の結婚式に出ている時間ははっきりいってありません。いくらおめでとう!と思っていても、「何もこんな忙しい時期に幸せ自慢しなくても。」と思われかねないのです。せっかくならみんなに祝福してもらいながら結婚式を挙げたいですよね。
ただ保育施設によってはこの時期が一番忙しいというところもありますので、自分の保育園の行事を確認してください。
同じ理由で、絶対に避けたほうがいい時期は
・3月
・4月
です。
保育士は痛いほど感じていると思いますが、年度の変わり目というのは本当に忙しいですよね。
3月には卒園式や進級、さらにクラスの総まとめがあります。
4月は新年度が始まってすぐですので、クラス運営の方向性を決めていかなくてはいけません。
また、結婚式をするということは、あわせて新婚旅行で長期休暇をとることも忘れないでください。GWを絡めて新婚旅行へ行く、という保育士さんも少なくありませんよ。
さらに、寿退社をする方もいるかと思いますが、参列してくれる方はまだまだ勤務をしていますよね。忙しい時期は避け、できるだけ行事のエアーポケットを狙いましょう。
ご主人にも納得してもらうよう、しっかり話し合いをして下さいね。
職場の人に結婚を報告するタイミングって?
とてもおめでたい結婚ですが、職場の人への報告はいつすればいいのでしょうか?
実は結婚の報告というのはとてもデリケートなもので、タイミングはしっかり気をつける必要があります。
これは何故かというと、保育園にしてみれば「結婚するってことは、もしかすると退職してしまうかも…」という危機感を覚えるからなんです。
保育士不足のこの時代に、今まで働いてくれた大事な戦力を失うのは喜ばしいことではありません。なので、保育園にしてみれば報告のタイミングをあやまると、迷惑にしか感じてもらえないこともあるんですね。
それは何が絡んでくるかというと、「求人」です。あなたがもし、結婚退職を考えているのなら、求人のことも考えて報告しなくてはいけません。
早く決まったのならいくら遅くても10月ごろまでに園長先生や施設長に報告しましょう。これ以降に決まったのならなるべく早くがいいですね。
もし年度の変わり目あたりで結婚が決まったとすると、もう一年働いてから退職ということも考えなくてはいけません。
もちろんあなたにどうしても退職しなければいけない理由があるのならそれも仕方のないことですが、年度の途中で退職というのは一番避けたいものです。
また、結婚が決まったからといってあまりにも早い時期から報告するのもおすすめできません。何故かというと、「どうせあの人は結婚退職するから」という理由で賞与などを減らされたり、周囲のサポートが受けられなくなったりという場合もあるからです。
このことがストレスになり、結婚が破談になってしまったという悲しいケースもあります。あなたの幸せな将来を掴み取るためにも、結婚の報告はタイミングを間違えないようにしたいですね。
結婚しても保育士の仕事は続けられる?
ここまで結婚退職を前提にお話ししてきましたが、もちろん結婚した後も保育士を続けるという選択肢はあります。むしろ、最近では、結婚後も仕事を続けるという保育士さんが多いという傾向もありますよね。
どちらにしても、結婚は自分のキャリアを考えるうえでちょうどいいきっかけになるでしょう。あなたの今働いている保育園があまり環境が良くないと感じているのであれば、結婚をきっかけに転園するというのもいいですね。
保育園は結婚・出産・育児休暇にとても理解のある職場だと一般的なイメージがついていますが、決してそうではありません。育児休暇を取るのも嫌な顔をされる保育園もあります。
また、育児休暇から復帰した時に、自分の子どもをどこかよその保育施設に預けなくてはいけない、という問題もあります。この時には「慣らし保育」も当然ありますし、預けてすぐは体調を崩してしまいがちですよね。これはどの保育士さんも熟知していることなんです。
だからといって何度も欠勤や早退をするというは難しい保育園もあります。何度も何度も熱を出した子どもを病児保育に預けて出勤するという保育士さんもいます。
考えたくはないですが、実際に嫌味を言われ、精神的に追い詰められたという保育士さんもいます。
そこで、結婚という一番円満退社できる機会に、理解のない保育園はやめて、他の保育園に就職するのはとても賢明な判断です。他にも正規職員では働けない、と感じたらパートに勤務形態を変更してもらうなどといった選択肢もありますよ。
保育士さんを仕事として選んでいるのですから、自分の子どもがかわいくないわけがありませんよね。あなたの幸せのためにも、固執せず、柔軟に考えましょう。
まとめ
結婚は女性にとって大きな転機になります。
保育士さんにしてみても、働き方や働く場所の選択が必要になることでしょう。
あなたや家族が一番幸せになれる方法を考えて、一番いい結婚を実現させてくださいね。