「ちくしょう。転職する?」 このひと向いてないなぁと思う保育士
(※写真はイメージです)
どんな仕事でも初めて見ると、「この仕事向いていなかったのかも」と思うときがあるものですよね。
特に保育士の仕事は多岐にわたるので、これが苦手だからむいてないかも…っておもうことが他の仕事よりも多いような気がします。
どんな人が保育士に向いてないんでしょう?
1)子どもが好きじゃない
保育士という職業を選ぶとき、子どもが好きな人がなることが多いですから、子どもが嫌いない人がいると言うのにびっくりするんですけれど、子どもが好きじゃない人、もっと言えば子どもが嫌いっていう人、実は結構いるんですよね。
たとえばうちの次男は、子どもが大嫌いです。
口で言ってもわからないし、突然泣きだして何をしたいかわかんないし、食べ物でも何でもべたべたにするし…と思うんですって。
そんな彼は保育士に向いてないですね。当然のように本人も保育士という選択肢は全くないようです。
子どもが好きじゃない人は、やっぱり保育士に向いていないですが、そもそもなりたいと思わないようですね。
でももう一歩進んで、
子どもが好きなだけでは、早々につまずいてしまうようです。
子どもが大きくなっていく、いろんなことができるようになっていく、そんな子どもの成長を楽しめる人というのは、保育士に向いていると言えますね。
さらに、子どもの成長のために、自分に何ができるのか、どんな援助が子どもの学びのために有効なのかを考えられる人も保育士に向いていると思います。
そして、保育士は人間同士の関わりが深い仕事ですので、子どもだけでなくいろんな世代の人、いろんな考えの人とコミュニケーションを取るのが得意な人の方が、保育士をするのに良さそうです。
子どもが好きというだけで第一関門はすでに突破しているのですから、一歩進んだスキルを身につけられると、より保育士としてふさわしい人になれますね。
2)体力がない
保育士の求人には、ある程度体力に自信がある人とあるところもあります。
子どもたちの抱っこやおんぶ、中腰の姿勢が続きますし、膝痛、慢性疲労というのも保育士には多いです。確かに体力がないとなかなか大変な仕事といえますね。
でもよく考えてください。
子育てをするお母さんの大部分は、体力自慢とは言えないと思いますが、立派に子育てしています。たくさんの子どもたちを見るので子育てをするお母さんと同じとは言いませんが、特別体力自慢である必要はないですよね。
むしろ、自己管理をきちんとできる人、睡眠不足や栄養バランスに注意して、感染症対策や体調に注意することができる人というのは、保育士に向いていると言えますね。
子どもはいろんな病気をしますので、近くにいる保育士はどうしても病気をもらいがち、特に一年目はいろんな病気をしてしまうことが多いです。そうやって保育士自身も免疫をつけて強くなっていくので、特別体力がなくても、十分保育士としてやっていけると思います。
3)ピアノや絵が上手じゃない、歌がヘタ
保育園の先生というと、ピアノの前で伴奏を弾きながら子どもたちと一緒に楽しそうに歌を歌っている姿が思い浮かびます。
保育園の部屋には様々な動物や植物の可愛い絵が飾ってあるのも保育園の先生が作るんですよね。
でもピアノ苦手、絵が苦手、歌がヘタなんていう人もいるでしょう。
私は、実は絵がとても苦手です。学生時代に「まじめにやりなさい」と美術の先生に怒られたことがあります。もちろんまじめにやっているんですが、ふざけていると思われるほどの出来栄えだったんですよね。
特に新しいものを作り出すのは本当に無理なんです。上手にできる人は「適当に」なんて言いますが、適当にやったら絶対にまともなものはできないんです。
私が壁面構成を作ったり作品を準備する場合、必ず元になる絵を先に入手しておきます。
保護者として保育園に言っている時、よく、保育園の壁に貼ってある絵、「可愛いな~」「なんて上手なんだろう」って思っていましたが、実は保育雑誌に載っている型紙をもとに作っていますよね。
あの要領で、インターネットなどから必要な絵をコピーして拡大コピーして型紙にすればあら簡単、思っていたものを作成することができますよ。
ピアノは難しいと思っている人は、とにかくすぐ両手で弾きがちです。しっかり片手で弾けるようになっていれば、もしうまくいかなくても右手だけは弾き続けることができます。
メロディーがあれば子どもたちは歌ってくれるので、とにかく右手がひけるようになるといいですね。左手なんてコードを和音で弾いていればなんとなく恰好がつくものです。
息子の恩師は小学校の音楽の授業の時すべてCDで音楽を流していましたよ。出来ないことを出来るようにするのはとても大変ですが、出来ることをやっていくんだと気持ちを切り替えるとずいぶん楽になるように思います。
出来れば先輩方が、出来ないことを指摘するんじゃなくて、出来ることを伸ばしてくれるような対応をしてくれればいいのですけれど…
4)価値観が合わない
もう、結婚相手を探しているような感じになってきましたが、職場の価値観が合わないと言うのも、とても辛いものです。
私の勤める園でどうしても価値観が合わないと思う点が2つあります。
一つは○○○で○を○○ことです。○○○保育だからというのですが、○○○で○を○○のに意味があるとは思えないし、とにかく○が○くなります。長い距離を○○ば○○○になります。そして○○を○○習慣がないと、学校に行くようになって困ると思うのです。利点が一つもないのでとても嫌だと思うのですが、頑として変えようとしません。
(※管理人注:大人の事情により現役保育士さんの魂の叫びをありのままお伝えする事ができません。伏字にて内容をご想像ください。)
もうひとつは、○○を飲んだり○○○○○を入れて食べたりした○○○に、○○を入れて飲むことです。○○○○を減らしたいと言う理由からなのだと思いますが、とにかく見た目が汚いし、味覚もおかしくなりそうで、利点がないどころか害があると思います。そんなものを平気で飲めるような感覚で小学校に行ったら、きたないといじめられそうです。
(※管理人注:大人の事情により現役保育士さんの魂の叫びをありのままお伝えする事ができません。伏字にて内容をご想像ください。)
おなかに入れば一緒といえばそうですが、食べるものというのは見た目もおいしそうでなければあまりに原始的です。
○年務めてもこの二つは慣れることができませんし、慣れて平気になってしまうのも怖いなと感じています。
かといってすべての価値観が一致するところがあるわけではありませんから、折り合いをつけられる範囲のずれか、というのをいつも考えています。
でも、この2つのルール、ほかの所では聞いたことがありません。どうしても嫌でしょうがないのであれば、ほかの保育園にうつれば、価値観の違いはある程度解決できる問題のようです。
5)人間関係がうまくいかない
これは、保育士に限らず、間違いなくどの職場でもあり得ます。ただ、人間同士の関わりのみの仕事である保育士は、この人間関係で悩むことが本当に多いです。
先輩や管理職との関係・保護者との関係・同僚との関係・子供との関係。
どこを向いても人間関係ばかりですから、すべてがうまくいくと言うのは本当に難しいです。
はじめて保育士になった時は、保育士の人間関係はなかなか難しいから、周りの様子を見て、自分が話すよりも聞くようにしていたのです。そうすると、すっかりおとなしい何も言わない人と思われてしまったようで恰好のいじめの的になってしまいました。
一生懸命やるのはもちろんですが、あるがままの自分でやってみて、うまくいかなかったら次を探せばいいと言うくらいの方が、うまくいくような気がします。
【対策!】
保育士に向かない、と悩む人の抱える問題を考えてみると、ほとんどが保育士という仕事が問題というよりは、その園との相性や、保護者や同僚・先生たちとの相性のようです。
せっかく目指していた保育士自体を辞めてしまいたくなるほど疲弊する前に、ほかの園に移ることを考えてみてください。
もう、無理かもしれないと思える状況だった時でも、職場が変わり相手が変われば解決することも多いですよ。
著者:現役保育士 40代 女性