保育士辞めたいの私だ

Suicide Outreach ~保育園という『戦場』で傷つき、生き残り、うつや悩みで辞めたい現役保育士を救済するブログ~

理想の保育を!保育士は自宅で開業することができる?

保活が盛んな昨今ですが、保育園の選び方は様々です。
そして、保育園以外の方法もあるのでは?と思うこともしばしばです。

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「保育園は誰でも入れる」なんてとんでもない

実は、こどもは幼稚園に入れるものという固定観念にとらわれていた私は、わが子を保育園に預けると言うことを想像していませんでした。

ところが、上の子が幼稚園に行き出すと1人になってつまらない下の子も幼稚園に行きたがるので、どこか行ける場所はないかと探し始めました。

まだ未就園児の子どもを預かってくれて遊べる場所といった時に、思いつくのは保育園ということで保育園に入れてほしいと言いに行くと、区役所に行ってくださいと言われます。
そして、区役所に行くと「仕事をしてないと入れません、そして空きはありません」

ここで初めて、保育園って誰でもはいれるものではないんだと思い知らされました。

 

こんな、邪道な形で保育園探しを始めた私。

保育園には入れなかったので託児所に預けました。
一日4時間の保育で1カ月38000円。

 

託児所のそばで3時間の仕事を見つけて、私自身もこどもと離れて少しリフレッシュして、さらに社会と接点を持つ機会が出来ました。次男は自分のかばんを持っていくのが楽しいようで大喜びでした。

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ところが『保育園の入園許可証』が届いた時から様子が変わっていきます。

保育園に入園してみたら、保育時間は長くなりましたが保育料金も倍、長男と二男が別の園に行っていることも、大きな負担になってきました。

いままでの3時間の仕事ではとても保育料を払えなくなったのです。

働きたいから保育園、というのは必ずしも正解ではない?

本来保育園は、フルタイムほぼ残業なしで働くママをサポートする時間帯にあわせて開いています。

でも、働くママの仕事は多様化してきています。

私の友人は、パパが帰ってから仕事に行けるようにと、あえて時給の高い夜勤の仕事を週2日くらいしています。飲食店などは昼の3時間ほどの忙しい時間に勤務している人も多いでしょう。スーパーなども最近では開店時間が早くなっているので、早朝からの勤務募集も珍しくありません。

私のように短時間の勤務であれば、保育園より託児所のほうが金銭的に合っていたというわけです。

 

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自分の理想の保育 VS 自分の勤務先の保育方針

また、保育ニーズも様々です。

私の勤務する保育園では足腰を鍛えるなどの目的から散歩や戸外活動が盛んです。ひと駅くらいなら歩かせると言うことも珍しくありません。

でも私がわが子の保育園を選ぶときは、教育プログラムを持って指導してくれる園を選んでいます。体操・水泳・英語などの教室も受けることができる点や、制作・学習などのお勉強にも熱心なところを選んでいます。

 

こんな保育方針のずれは、勤めている以上仕方がないと思っている一方で、いつか、自分の理想とする保育をしたいと言う気持ちも膨らんできます。

そんな時に、自宅で開業するという道もあるのかな、とふと思う時があります。

 

保育士資格を持って開業するってどんな仕事があるんでしょうか。

 

チャイルドマインダー

チャイルドマインダーはまだ日本ではあまり知られていませんが、注目される資格です。

保育士資格が必須ではありませんが、保育士資格を持っているとわかると、安心感を与えることができるでしょう。

チャイルドマインダー資格を得たのち、認定団体が審査を行います。

自宅でこどもを預かる方法と、個人宅に訪問して預かる方法があります。

 

家庭福祉員(保育ママ)

自治体によって制度が異なりますが、保育士資格を必須としているところもあります。

自治体の面接、研修、実習、試験結果などから自治体による総合的な審査に合格した人だけがなることができます。

保育ママは、保護者から支払われる保育料プラス、自治体からの助成金が入りますので、比較的高い収入を得られることから、保育士資格を持っていることが生かせる仕事と言えそうです。

 

ベビーシッター

ベビーシッターは特別な資格を必要としません。ベビーシッター資格を取得していると、就職先を探したり、お客さまからの信頼を受けるのにも有効でしょう。

単に預かるだけでなく、英語や楽器などの教育に関する専門知識があったり、病気の時でも預かることができるなどの、プラスアルファーのある人の需要が高まっています。

また、基本的に訪問保育になるので準備がほとんどいらないことで手軽に始めることができる点はメリットと言えそうです。

あとがき

代表的なものはこんなところでしょうか。

いずれにせよ、子どもを預かることで、危険や保険などの心配がないかなど、十分に検討する必要がありますが、理想の保育が出来るかもしれないと思うと、ちょっと気になる話でした。

 

ざっくり読むと

  • 我が子の育児経験から、子どもを預けて働くには必ずしも保育園が良いとは限らない、ということを学んだ
  • 保育士として働いていると、自分の理想の保育と勤務先の保育方針にズレがあることに違和感を感じることがある
  • 自宅で開業するには、チャイルドマインダー、保育ママ、ベビーシッターがあるようだ
  • 自宅で開業すれば、自分の理想とする保育ができるのかもしれない

 

著者

f:id:outreachhoiku:20160405160419p:plain40代女性 神奈川在住 保育士

※『私、保育士辞めたい。』は、すべての記事が保育士経験者や、現役の保育士によって書かれています。実体験を元にした、保育の現場の声が、一人でも多くの方にお届けできればと願っております。