保育士おとーちゃんから学ぶ「叱らなくていい子育て」って?
叱らなくて保育ができるのなら、こんなにいいことはない!と思ったことはありませんか?
実はそんな夢のような子育て方法を教えてくれる人がいるんです。
その名も「保育士おとーちゃん」。
就学前までの子育ての悩みを鮮やかに解決してくれるとして、ブログも講演会も大人気なんです。
今回は、保育士おとーちゃんのブログから、保育士経験者の私が感動・共感した記事をいくつかご紹介します。
この保育士おとーちゃんをお手本にして、あなたの保育を充実させてみてはいかがでしょうか?
- ママや保育士達から絶大な人気を誇る、保育士おとーちゃん
- 【必読】多くの共感を呼んだオススメ記事3選
- 子育ての秘訣は子どもを信じること
- 愛情をちゃんと言葉で伝えていますか?
- 子育ては子どもを「大人」じゃなくて「子供」にすること
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著者:きょう /岡山県/30代後半女性/保育士歴9年
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ママや保育士達から絶大な人気を誇る、保育士おとーちゃん
保育士おとーちゃんこと、須賀義一さんは元保育士の子育てアドバイザーさんです。
現在は、ご自身でブログを更新されたり、保育士さんの転職サイトに寄稿されたりしています。
このブログでの「叱らなくていい子育て」というものが子育て中のお母さんや、毎日の保育に悩める保育士さんから絶大の人気を誇っているのです。
これまで、コメント欄で寄せられた読者の悩みに真摯に向き合われていて、その言葉の一つ一つに心を揺さぶられる人が多かったんですね。
今は、講演会などのお仕事が忙しいようで、ブログでのお悩み相談は休止されています。
一方で、中には心ない方や保育士おとーちゃんの考えに反発する方もいるようで、批判が寄せられることもあります。
こういった場合、あたりさわりのない言葉を返すことで批判を治めるのがよくある対応ですよね。
ですが、保育士おとーちゃんはそういったことはせず、受け取る人から見れば少し傲慢とも取れる返信をしたりもしています。
これは保育士おとーちゃんの信念を曲げない、という強い気持ちの表れでもあります。
自分が発信した言葉に強い責任を持ち、それでも自分はこう思う!という意思をはっきりと示すことで、ママや保育士たちから絶大な人気と信頼を獲得しているのでしょう。
実際、私も元保育士だったので、保育士おとーちゃんのブログを少し読んでみると、保育現場あるあるも多く、激しく共感する事があります。
こういった飾りのついていない真っ直ぐな言葉が何とも素晴らしいんですよね。
ではでは、ほんの一部ではありますが保育士おとーちゃんの素敵な子育ての秘訣をご紹介していきましょう。
保護者の方も、保育士の方も、子どもとの接し方の参考にしてみてください♪
【必読】多くの共感を呼んだオススメ記事3選
*2017/6/20更新*
保育士おとーちゃんは、子育てや保育の悩みに応えるたくさんの記事を書かれています。
ここではその中でも特に多くの共感を呼んだ、子育て、保育に関わる方なら必読の記事を、3つご紹介したいと思います♪
今回の選定基準として、「はてなブックマークが特に多かった3記事」を選ばさせていただきました。
「甘やかす」と「甘えさせる」のちがい
「甘やかす」というのは子育てにおいてあまり良いことではありません。
しかし「甘えさせる」ことってとても大切なんですね。
ブログの中で保育士おとーちゃんは
「日本語だと「甘やかす」と「甘えさせる」の言葉がとても似ているために、概念はまったく違うことなのに混同され易いのです。」
と言っています。
似た言葉なので混乱してしまいそうですが、個人的な位置づけとしては
「甘やかす」⇒「子どもができることをしてあげる」
「甘えさせる」⇒「子どもの心のよりどころになる」
ってことなんじゃないかと思います。
「甘える子どもはしつけがなっていない」というのは間違いです。
大人に甘えることができるということはつまり、家庭の基盤がしっかりしているということ。
誰にも心を開けない子どもは心がいつも不安定な状態です。
家族の信頼関係を築くためには、ちゃんと子どもを「甘えさせて」あげないといけないんですね。
それは「しつけ」ではなく「モラハラ」と言います
あなたは「しつけ」の定義をどう考えていますか?
この記事では、日本の独特な子どもへの支配感情がつづられています。
「子供をひとりの存在・人間として見るよりも、大人に従属するべきもの、支配を受けるべきものとしての見方がいまだに根強い」
たしかに、しつけをする=子どもを管理することだと思っていませんか?
保育士の方でも、子どもをどうにかして集団の中に入ってもらおうと、征服に近いような接し方をしていたりしませんか?
何かルールを守れなければ、罰を与える。このルールはとても単純明快です。
しかし、その罰というのは、子どもが本当に心の底から悲しいと思ってしまう罰ではないでしょうか?
果たして、ルールを守れなかったからと言ってそこまで悲しみを埋め込める必要はあるのでしょうか?
こういったしつけを許す風潮が日本にはあると、保育士おとーちゃんは言っています。
これこそ、子どもを1人の個人として見ていないということに繋がりますよね。
子どもの尊厳を踏みにじったしつけは、しつけではなく「モラハラ」なんだそうです。
幼少期のアプローチは、心の層を作っていくものですから、保育士や親は本当に慎重に子ども一人ひとりと向き合っていく必要がありますね。
「やる気がないならやめろ」
誰でも一度は聞いたことのあるセリフでしょう。
これは別に子ども時代だけのものではありません。
社会人になってからも耳にする機会が多い言葉でしょうね。
しかし、この言葉は「最低な言葉」だと保育士おとーちゃんは言っています。
それはなぜか。
それはこの言葉が嘘に満ちあふれているからです。
本当は「辞めてほしくない」くせに、「やめろ!」と強い言葉で相手を追い込むことで、反発心をあおるというこの言葉。
日本の古風な風習としての1つの例ですが、本当に相手が辞めてもいいという覚悟を持って口にしなくてはいけないんじゃないか、と言われているんですね。
たしかに、そうですよね。
保育士の世界でも色々と複雑な人間関係はあると思います。
自分が忙しい時や、心に問題を抱えている時、「やる気がないんなら帰ったら?」と口にしてしまうかもしれません。
しかしこの言葉もまた「モラハラ」に値するのです。
とても難しい問題ですが、もう一度自分の心に置き換えて、この言葉をなるべく使わないという努力が必要なのかもしれませんね。
子育ての秘訣は子どもを信じること
自分は子どもを信じているわ!と憤慨された人にこそ読んでほしいブログ記事です。
保育士さんもご両親も、子どもと毎日寄り添う存在であるからこそ、子どもを信じていますよね。
でもそれって本当に心の底から信頼しているのだろうか?という疑問を投げかけてくれるものです。
ブログの中で保育士おとーちゃんは
『日本の子育てでは「叱る」「怒る」「威圧する」「脅す」が導き出されてしまいます。』
と語られています。
周りを見てみると、叱らないで子育てできればいいけれど、子どもを躾ける時に、叱らないときちんと子育て出来ていないと思われるんじゃないか?と心のどこかで思っていませんか?
または「あの先生は子どもを叱りもしないで。」という言葉を聞いたことはありませんか?
ここに、保育士おとーちゃんは
『大人が子どもを管理しなくてはという先入観が存在する』
とも言われています。
この考え自体が子どもを信じていない結果に繋がり、命令や指示を過干渉にしてしまうのだとも言われていました。
子どもを信じるというのは、子どもを放置しておく、ということではありません。しっかり信じて子どもの判断に任せるということが必要になるのです。
だからと言って、ある日突然それを初めてもうまくいくわけがありませんよね。
そこで保育士おとーちゃんはこうもおっしゃっています。
『子育ては積み重ねです。積み木を上に上にと積み重ねていくようなものです。』
丁寧に積み上げた積木なら高いものができます。
しかし土台が不安定な積木ならすぐに崩れてしまいます。
もし、子どもをしっかり信じて子育てや保育をしたいと感じているのでしたら、まずは今積み上げている積み木を崩してしまって、もう一度積み上げるしかありません。
子どものために、と思ってしていた「行動」をとる前に子どもの反応や行動を待ってあげるというワンクッションが必要なんですね。
言うには簡単ですが、これを実践するとなるとなかなか難しい問題です。
それでも子育ては「子どもを伸ばす」ということですから、できないと諦める前にトライするという姿勢が何よりも大切なのではないでしょうか?
愛情をちゃんと言葉で伝えていますか?
日本人は感情をストレートに表現することを「良し」としない人種です。
これは「奥ゆかしく」もあり、素敵な魅力の1つなのですが、子育てや保育にはこの魅力は必要ありません。
子どもたちというのは、自分を認めてもらいたい!と強く感じている存在なのです。
「言わなくても伝わるだろう」というのは、大人の甘えでもあります。
保育士おとーちゃんのブログでは
『多くの子供に関わってきてその重要性を深く実感してきました。』
とおっしゃっています。
ここには自己肯定感を強くしていく、という重要性があるんですね。
例えば、家庭ではいつも叱られてばかりの子どもほど、誰かから褒められると嬉しそうな顔をしませんか?
これは自分が認められた!自分が欲しい言葉を言ってくれた!という感情から出てくる表情です。
だからと言って無理矢理褒めることを薦めるわけではありません。
子どもは大人のウソに敏感で、すぐに見抜きます。
例えば「良いハンカチ持ってきてるね。」や「その髪型かわいいね。」といった日常的な会話のレベルで十分なんです。
いちいち口にしなくてもいい言葉ですが、子どもの心には響きます。
この時の充実感と言うのは子どもの時にしか受け取れない感情であり、将来に繋がっていきます。
保育士おとーちゃんも
『僕は保育の目的は、その子が将来幸せになることのお手伝いをすることだと思っています。』
とおっしゃっています。
保育園に在園している期間だけ、楽しく過ごせたらいいやと考えて保育するよりは、子どもの将来に寄り添っているんだ、と考えて保育をする方が何倍も楽しいですよね。
愛情を伝え、子どもを信じている保育士には子どもはすぐに心を明け渡してくれるものです。
強固な信頼関係ができ上がっていきますので、ぜひとも保育の参考にして欲しい記事です。
子育ては子どもを「大人」じゃなくて「子供」にすること
保育士おとーちゃんのブログや考え方はとってもシンプルです。
「子どもを信じ、子どもに寄り添うこと」
それだけなんです。
しかしこのシンプルな方法が実はとても難しいですよね。
子育てというと、子どもを育てることで、立派な大人にしなくてはいけない!と思っていませんか?
確かに、命にかかわる危険な事をした時は叱らなくてはいけないこともあるでしょう。
しかし、それ以外の場合、叱らなくてもいいということが多いとは思いませんか?
少しだけ叱るではなく違う方面にシフトチェンジしてあげることで、毎日の保育が充実し、子どもが子どもらしく毎日を過ごせるようになります。
両親ではなかなか実践が難しい叱らない子育てというのも、保育士というプロなら実践しやすいという一面もあります。
子どもが「子ども」になることで、子どもたちの世界が素晴らしいものになれるよう、是非お手伝いをしてあげて下さいね。
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著者:きょう /岡山県/30代後半女性/保育士歴9年
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