【すぐ使える!】保育経験者が語る壁面制作の極意とは?
保育士の業務はたくさんありますが、
そのなかでも
「毎月の壁面制作が一番時間かかって大変…」
と思われている方も多いのではないでしょうか?
月が変わるごとに新しいものにしなくてはいけないのも負担の1つですよね。
「やっと今月の壁面制作が終わった~」と思っても、
すぐにまた「次の壁面制作を決めなきゃ…」と、追われ続けてしまう保育士さんも多いです。
そこで!
そんな壁面制作を頑張る皆さんの負担を少しでも軽減できるように、
保育経験者の私から、とっておきの虎の巻をご紹介します♪
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著者:きょう /岡山県/30代後半女性/保育士歴9年
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子どもと一緒に作ることで負担軽減!
壁面制作は教室の大きさなどにもよりますが、かなりのスペースを埋めなくてはいけない事が多いですよね。
保育室の他にも、お遊戯室やトイレ、靴箱の所の掲示板などの壁面も制作しなくてはいけないこともあります。
これを全て毎月完璧に!というのは本当に大変だと思います。
他に保育士としての仕事がなければできるかもしれませんが、そうではありませんよね。
そこで、この壁面制作、子どもと一緒に作ってみてはいかがでしょうか?
例えば年齢の大きなクラスなら、折り紙を子どもたちに作ってもらったりもできます。
他にも、5月ならこいのぼり、6月ならカエルなど、子どもたちと一緒に作ったものを壁面制作に取り入れることで、子どもたちも親しみやすくなります。
「このこいのぼり、ぼくのだ!」なんて会話が保育室から聞こえてくることでしょう。
また保護者からしても、自分の子どもが作ったものが保育室に飾られているのを見たら嬉しくなると思いませんか。
保育参観などの時に、保護者の方に見てもらえる展示場にもなりますね!
保育や遊びの時間を使って進められるので、保育士の負担も軽減できますよ。
壁面制作に便利なアイテム
他にも、壁面製作を簡単にできるアイテムを使ってみるのもオススメです。
その前にまず、壁面製作をするに当たって絶対に必要なアイテムを確認しましょう。
- ハサミ(切れ味重視)
- 定規(クリアタイプがおすすめ)
- マジック
この3つは絶対に必要です。
ハサミはどこでも買えますが、できるだけ長い目で見た時に仕事のストレスにならないことを考えるのなら、少し高価なハサミを買うのをおすすめします。
保育士さんの仕事で、ハサミを使わない日はないというほどよく使うアイテムです。
なので、よく切れないハサミをイライラして使うよりは、よく切れるハサミでサクサクと仕事をこなしていきましょう。
定規はクリアタイプのもので、長さを測るところ以外に方眼マスが付いているタイプの方が便利です。
マジックも水性と油性とありますが、素材に合わせて使い分けるようにしましょう。
続いて、あると便利なアイテムをご紹介します。
- クラフトパンチ
- コンパスカッター
- 段ボールカッター
- 透明の梱包テープ
この4つは、用意するのをオススメします。
まずクラフトパンチですが、これはサイズがたくさんあります。
大きめのクラフトパンチなら壁面制作にも役立ちます。
例えば、「桜の花」を作るときのことを考えてください。
桜の形のクラフトパンチを持っているとどうでしょうか?
画用紙をただひたすら型抜きするだけで、あっという間に綺麗な桜が完成します!
桜と言うのは入園や卒園の季節には必ずと言っていいほど使いますよね。
桜の大きめのクラフトパンチは、一つあっても困るということはないでしょう。
続いてコンパスカッターです。
コンパスを持っている人は多いかと思います。
しかしこれ、コンパスの鉛筆の部分がカッターになっているんです。
ということは、コンパスでマルを書く⇒ハサミで切るといった手順が、コンパスカッターでマルを切るという1つの手順でできるんです。
しかも、コンパスなので、自分の欲しい大きさのマルが簡単に手に入れることができます。
更に段ボールカッターです。
段ボールってハサミで切れなくもないんですが、きりにくいし汚くなっちゃいますよね。
なので、段ボールカッターを使って作れば、今までの苦労はなに?!って言うほど簡単に作れますよ。
最後の透明の梱包テープ、これは壁面制作を保護するために使います。
1カ月で壁面を廃棄するのは「もったいない」と感じませんか?
子どもとの壁面制作を取り入れるのなら、毎年、子どもが作る部分は新しく用意し、それ以外の背景や動物たちは使い回しをしてもOKだと思いませんか?
そこでどうすれば長期保存できるのかというと、この透明の梱包テープを画用紙に貼るのです。
それはもう全体的に。こうすることで、保存する時にグチャグチャにもならず、色やけも起こりません。
とっても便利なんですよ。
もう困らない!子どもが喜ぶ壁面製作のアイデア
「来月の壁面制作どうしよう…」
毎月の壁面のアイデアが尽きることなく出てくる保育士さんには関係のないことかもしれません。
しかし、毎月毎月壁面制作をどうしようか?と悩む保育士さんがほとんどです。
そんな時、保育士さんの強い味方となるのは、保育雑誌です。
皆さんも耳にしたことがあるかと思いますが、
- ピコロ
- PuriPuri
- ラポム
などの雑誌があります。
毎月1回発刊されて、その月の保育アイデアや制作の参考になるありがたい雑誌です。
この雑誌には毎月の壁面制作のアイデアももちろん掲載されています。
しかもそれだけではなく、巻末には紹介してくれている壁面制作の型紙もあるんです。
大きさはマチマチですので、この型紙を拡大したり、縮小したりすればすぐに瓜二つな壁面制作ができ上がります。
この時、コピーした型紙にするにはもう一つ理由があります。
それはこの型紙を画用紙にホッチキスでひっつけて、そのまま線の上をハサミできってしまえば良いんです!
後はノリで貼り合わせればでき上がり!
ですので、本当に簡単にできますよね。
毎月、保育雑誌を購読しなくても、「誕生日表だけ特集した刊」や「壁面制作だけを集めた刊」もあります。
一冊持っていれば、とても重宝すると思いませんか?
また、壁面制作を全部作る必要はありません。
園庭を見てください。
そこには季節ごとに素晴らしい素材が落ちていると思いませんか?
例えば、秋なら色づいた葉っぱ。どんぐり、まつぼっくり。
これらの自然の素材を壁面制作に取り入れるのも、雰囲気が変わって面白いですよね。
毎月それに頼ろうとすると、難しい月もあると思いますので、たまに自然の素材を取り入れるといった方法がベターではないでしょうか?
また、保護者の了承が難しくないのなら、子どもの写真を壁面制作に使うのも1つの方法です。
例えば、年長さんなら当番活動をするかと思いますが、この時の当番表などに自分の顔写真が使われていればとっても分かりやすいし、可愛いですよね。
重ね切りした動物などを使って顔の部分だけを子どもの写真にするという方法もあります。
これは誕生日表にも使えますね。
まとめ
子どもは壁面制作を結構敏感に見ています。
私が勤めていた時も「先生、あのウサギ変えた?」と壁面を変えるたびに何度も聞かれました。
そして、「もういらないのなら、ちょうだい」と言われたも。
子どもは壁面で親しんだウサギやクマ、お花などを欲しがったりもするものです。
そんな壁面制作が自分で作ったものだとしたら、家に持ち帰り自分の家族に自慢することでしょう。
子どもも嬉しくて保育士も嬉しい壁面制作というのは、お互いに作りあって行くことで完成するのかもしれませんね。