【知らないと損!?】保育園のおたよりをラクに書く3つのポイント
保育士には避けて通れない仕事の、「おたより」作成
働き始めたころは、スラスラと出てきた文章も、2年3年と経つにつれ、「これはどこかで使った言葉かも…」と感じるようになってきてはいませんか?
そうなると、保育園のおたよりを書くにも、何を書こうか、どれから書き始めようか悩んでしまうものです。
誰しもが悩みがちなこの問題、他の保育士さんたちはどうやって乗り越えているのでしょうか?
今回は、驚くほどおたより作成がラクになる3つのポイントをご紹介します。
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著者:きょう /岡山県/30代後半女性/保育士歴9年
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多くの保育士が直面する、おたより作成問題
保護者にとって、日中自分に代わって子どもたちと過ごしてくれている保育士さんからの手紙というのは本当にありがたいものです。
子どもが保育園でどんな風に過ごして、何に向かって頑張ったり、楽しんでいたりするのかというのは、保護者の方はとても気になります。
これだけ期待をかけられていると、おたより作りには真剣に取り組まなくてはいけませんよね。
そうなると、やはり就業時間内におたよりまで作れる保育士は多くありません。
「おたより作りは持ち帰りでやる仕事」というイメージをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
こうなると、毎月やってくるクラスだよりや園だよりが苦痛に感じてしまうことも多いです。
そこで、「こんな風にしてみたら、おたよりを作る時間の短縮もできますよ」というポイントをご紹介します。
ポイント1.文例やテンプレートを参考にする
保育士がおたより作りで悩んでしまうことの多くが
・書き出しにが決まらず時間だけが過ぎていく
・おたよりの内容に何を書くか迷う
・文章力がないんじゃないかと不安になる
といったものではないでしょうか?
実は、この悩みにはすぐに解決できる方法があるんですよ。
その解決策とは、保育雑誌にあります。
保育雑誌の巻末の方だと思うのですが、そこに「おたよりの書き方の参考例」が載せられていませんか?
毎月発刊されている保育雑誌なら、その月にあった文例やテンプレートがついています。
おたよりの出だしはこのまま使ってもなにも問題がありません。
保育内容について伝えるところは、最近では、おたよりのテンプレートを収録してくれたデータCDなんかもあったりします。
もちろん自分の園に合わせて文章を作る必要がありますが、どういった内容を保護者の方が求めているのかを知るヒントにもなりますよね。
作業時間が短縮される素晴らしいアイテムです。
大体のおたよりの構成ができれば、あとは日頃の保育内容や、家庭に伝えたいことを書けばいいだけです。
また、テンプレートを使うのには更に嬉しいところがあります。
それはテンプレートは、読む人にとって読みやすい配置になっているということです。
綺麗なおたよりというのはレイアウトもすっきりしていて読みやすいですよね。
テンプレートの力を借りて、読みやすいおたよりを研究してしまいましょう。
ポイント2.日ごろから園児の様子をメモする癖をつけておく
おたよりというのは、子どもの保育園での生活を家庭に伝える役割を担っています。
そのため、中身はやはり自分のクラスの子どもたちの様子になります。
どれだけベテランの保育士でも、何もなくスラスラーっとクラス全員の子どもたちの様子を思い返すのは難しいと思います。
「そう言えばこんなことがあったけど、あれはいつの話だったっけな?今月?それとも先月?」
なんてことになりかねません。
人間の記憶と言うのは曖昧なものです。
なので、その日感じたことや、特に書きとめておきたい事柄はしっかりとメモにしておくようにしましょう。
また最近では、保育の現場でもデジカメなどを取り入れていると思います。
写真というのは、記憶を呼び戻すにはとても素晴らしい効果を発揮してくれます。
日付も入りますので、確実ですよね。
この写真に合わせてメモをしておくと、おたよりも書きやすくなります。
何も、洗練されたしっかりしたメモではなく箇条書きのようなものでも構いません。
おたよりに使わなかったとしても、個人記録票に書きこめるネタにもなりますよね。
忘れてしまわないうちに書きこんでおくことで、後から思い返す手間が省けるんですよ。
ポイント3.イラストの素材集をストックしておく
おたよりに添えられるもの、それはイラストです。
文字だけのおたよりというのは保育園ではほとんどあり得ません。
このイラストはどこで調達しているのか、というと、これも保育雑誌の巻末にイラスト集が載っていたりします。
ここでは季節のイラストがたくさん載っているので、おたよりには欠かせない存在ですよね。
また、保育雑誌を購読していない、と言う人でも、最近ではインターネットで検索すれば無料のイラストサイトが多数存在します。
有名なイラストレーターさんが「非商用なら利用してもOKですよ」と言っている太っ腹なサイトも存在しますので、そんなイラストを引っ張ってきて使うのもいいでしょう。
ひとつ注意していただきたいのは、この選んだイラストをすぐに廃棄しないでストックしておくということです。
なぜかというと、ストックしておけば来年もすぐに使えるからです。
6月ならカエルやてるてる坊主でしょうし、夏になればスイカや浮き輪を使います。
このイラストを一回一回探していては、時間がかかってしまいますよね。
そこで、最初にまずはいくつかの素材をストックしておいて、その中から毎年使うようにしておけば、時間短縮に繋がります。
イラスト素材もデータとして残しておけば、パソコン1つでおたよりを全て作ることができます。
保育雑誌からコピーして、おたよりの大きさにあうように縮小したり拡大したりするという手間も省けるんです。
そして、場合によってはイラストを手書きで作らなくてはいけない、という保育園もあるかと思います。
この場合は、自分で描いたいくつかのイラストをストックしておくというのはどうでしょうか?
少し太めのペンで描いたイラストをそのまま残しておくことで、次に使う時はそのイラストをなぞれば完成!です。
比較的忙しくないシーズンにイラストストックを作っておけば、行事前の忙しい時期のおたより作りも怖くなくなりますよ。
まとめ
「保護者の方にしっかり伝えたい!」と思うからこそ、おたより作りは迷いますし時間もかかります。
今回のポイントを参考に、少しでもみなさんの時間短縮に繋がればいいなあと思っています。
また、自分の書いた文章に自信がないのなら、他の保育士さんに読んでもらうというのもいいかもしれません。
客観的に読んでもらうことで気付くことも多いかもしれませんよ。